PB割付はどう決める?|ジョイントを芯に載せる基本
菊池総建株式会社のブログをご覧いただきありがとうございます。
当社は池袋・東京エリアを中心に、
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このシリーズでは、
『LGS(軽量鉄骨下地)に特化した現場目線の情報を、職長・作業員へのヒアリング』を
交えながら短くお届けします。
前回、LGS下地のスタッドピッチって何?|303mm/455mmの基本に引き続き、
今回のテーマはPB割付です。
今、この記事を読んでいて
「割付って何?」と思われた方もいるかもしれません。
そこで、簡単に説明します。
割付とは、石膏ボード(PB)を張る前に、ボードの配置や継ぎ目の位置を事前に決めておくことを指します。
特に重要なのが、ボードの継ぎ目(ジョイント)を下地の芯に合わせることです。
この割付を先に考えておくことで、
施工中の手戻りを防ぎ、仕上がりや耐久性を安定させることができます。
では、本題に入ります!
PB割付はどう決める?

PB割付け○×画像
ねらいはシンプル―――
PBの継ぎ目(ジョイント)を必ず下地の真ん中(芯)に載せること。
そのために910mm基準でムリ・ムダのない割付を先に決めてから、作業に入ります。
PB割付の基本
- 日本のPBは幅910mmが標準。
- 下地(スタッド)の455mm/303mmピッチは、この910mmに合わせた基準モジュールです。
- 端部・入隅・開口位置を先に押さえ、ジョイントが必ず“芯”(真ん中)に載るように割付を決めます。
割付の手順(3ステップ)
- 基準線(墨)を出す
通り芯、壁端、入隅、開口位置を確定。
端部は見切り材の有無・厚みもここで確認。 - スタッド芯を計画
455mm(または303mm)モジュールで芯々を設定。
端部は切り寸で微調整し、PB縦ジョイントが確実に芯に掛かるようにします。 - 貼り出し方向と目地を決める
「芋貼り(通し)/レンガ貼り(千鳥)」の指定に従い、横目地の集中を避けます。
遮音・耐火など性能仕様では千鳥が指定されるケースが多めです。
※補足
芋貼り(通し貼り)とは、縦横の目地が一直線に通るように配置する貼り方。
レンガ貼り(千鳥貼り)とは、一定の間隔で交互にずらしながら貼り方。
芋貼り/レンガ貼りの使い分け

芋貼り(通し貼り)イラスト
●芋貼り
段取りが早く、一般仕様で採用しやすい。

レンガ貼り(千鳥貼り)
●レンガ貼り
目地が分散し、遮音性・ひび割れ抑制に有利。
二重貼りや性能仕様で選ばれがち。
端部・入隅・見切りの勘所

端部・出隅・入隅仕様イラスト
- 端部:PB切り口が下地の芯に掛かるよう切り寸で調整。
【ビス端距離(端から約10–15mm)】を確保。 - 入隅:片側先行→反対側はクリアランスを見て納める。ジョイントを隅に集めない。
- 見切り:見切り材やコーナー材を使う場合、厚み・面一・取合いを事前に確認。
開口・ボックス位置の擦り合わせ

△例:天井開口箇所
- 開口(建具・点検口):丁番側はスタッドダブル、上部はまぐさ。
PB目地を開口の隅に寄せない計画に。 - 電気・弱電・設備ボックス:割付決定前に図面で位置を確定。
ジョイント直近やビスが効きにくい位置は避け、必要に応じて
【横桟(胴縁)】を入れて取付面を確保。
よくあるミスと対策
- ジョイントが芯から外れる
→ 割付より先に貼り出している可能性。割付→芯計画→貼り出しの順に戻す。 - 端部の欠け・浮き
→ 切り寸・ビス端距離不足。端部の芯位置とビスラインを事前にマーキング。 - 開口まわりでやり直し
→ 開口位置の確定が遅い。丁番側ダブル/まぐさ/横桟を割付段階で組み込む。
現場の設定例(目安)

△例:江東区オフィス
- 一般オフィス(PB12.5両面):スタッド455mm、PBは芋貼りまたはレンガ貼り。
- 遮音寄りの会議室:455mm+レンガ貼り、片側二重、目地ずらし。
- 片面仕上げ・高尺壁:スタッド303mm+横桟・振れ止めで剛性確保。
30秒まとめ
- 910mm基準で、ジョイント=芯に載せるが原則。
- 手順は基準線→芯計画→貼り出し・目地。
- 端部・入隅・開口・ボックスを先に決めれば、手戻りが激減します。
小規模な壁1面の補修からご相談OKです。


