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IRUVシールドSPで窓の遮熱・断熱対策|特徴やメリット・デメリット

菊池総建株式会社のブログをご覧いただきありがとうございます。

当社は池袋・東京エリアを中心に、

全国で「内装工事一式」「原状回復工事」「改修工事」を手掛けています。

今回は、窓の遮熱・断熱対策の一つとして、窓ガラス用コーティング剤「IRUVシールドSP」をご紹介します。

IRUVシールドSPにはどのような特徴があるのか、メリット・デメリットや施工事例とあわせて見ていきましょう。

 

 

 

IRUVシールドSPとは?

IRUVシールドSPは、既存の窓ガラスに塗布して使用する透明タイプの遮熱・断熱・UVカットコーティング剤です。

一般的な窓用フィルムのようにガラス面へ貼り付けるのではなく、ローラーを使ってコーティング剤を塗布するのが特徴です。

窓ガラスを交換せずに施工でき、夏の暑さ対策や冬の断熱対策、紫外線対策などに活用されています。

 

※グラスカンパニー様から引用

 

IRUVシールドSPの主な特徴は、次のとおりです。

【遮熱効果】

太陽光に含まれる近赤外線をカットし、窓から室内へ伝わる熱を抑えます。
メーカーでは、夏の直射熱を約8~15℃遮熱するとしています。

【断熱効果】

冬は室内から窓を通して逃げる熱を抑えることで、室内の暖かさを保ちやすくします。

【省エネ効果】

窓から出入りする熱を抑えることで冷暖房の負荷を軽減し、空調効率の改善が期待できます。

【UVカット効果】

紫外線を99%以上カット(ISO 9050基準)。
室内の家具や床材などの紫外線による色あせ対策にもつながります。

【結露の抑制】

窓ガラスへのコーティングによって、結露の発生を抑制する効果も期待できます。

IRUVシールドSPのメリット

IRUVシールドSPは塗布型のため、一般的な窓用フィルムとは異なる特徴があります。

◎継ぎ目ができない
ローラーでガラス面に塗布するため、大きな窓でもフィルムのような継ぎ目ができません。

◎透明性が高い
高透明タイプのため、施工後も窓ガラスの透明感を保ちやすく、景観への影響を抑えられます。

◎耐久性が高い
メーカーでは、1回の塗布で約15年の耐久性があるとしています。
長期間使用できることもIRUVシールドSPの特徴です。

施工前に確認しておきたいこと

IRUVシールドSPは、すべての窓ガラスに同じ条件で施工できるとは限りません。

ガラスの種類や仕様、既存の状態などによって施工条件が異なる可能性があるため、事前の確認が必要です。

特に、Low-E複層ガラスや網入りガラス、型板ガラスなどへの施工を検討する場合は、
施工可否を確認したうえで使用することが大切です。

窓などの開口部はの出入りが大きい場所

 

室内の暑さ・寒さを考えるうえで、窓などの開口部は重要なポイントです。

株式会社スケッチ様の資料によると、
冷房中に外から室内へ入る熱のうち、73%が窓などの開口部から流入するとされています。

 

夏の開口部から熱流入画像

夏の開口部から熱流入

 

また冬は、暖房時に室内から外へ逃げる熱のうち、58%が開口部から流出するとされています。

 

冬の熱の流出画像

冬の熱の流出

このように、窓などの開口部は屋根や外壁、床などと比べても熱の出入りする割合が大きく、室内の温度環境に影響しやすい場所です。

そのため、窓の遮熱・断熱対策は、夏の暑さや冬の寒さを軽減するだけでなく、冷暖房の負荷を抑えることにもつながります。

ここからは、IRUVシールドSPを施工した事例をもとに、夏と冬それぞれの効果をご紹介します。

 

 

の施工事例|施工箇所と未施工箇所を温度測定】

 

夏場の暑さにお悩みだった喫煙室で、IRUVシールドSPを施工した事例です。

既存の窓にはフィルムが貼られていましたが、施工から約10年が経過しており、室内の暑さが大きな悩みとなっていました。

お客様からは、

「夏は暑くて喫煙室には誰も入りたがらない。エアコンを19℃に設定しても室内がなかなか冷えないため、何とかしてほしい」

とのご相談があり、IRUVシールドSPを施工しました。

 

【室内・施工箇所の画像】

 

【外側・測定位置の画像】

 

施工後、IRUVシールドSPを施工した箇所と未施工箇所の表面温度を測定したところ、
最大17.0℃の温度差が確認されました。

 

【温度測定グラフ】※株式会社スケッチ様より引用

 

また施工後には、

「以前はエアコンを19℃に設定しても暑かった室内が、24℃に設定しても涼しく感じられるようになった」

との声も寄せられています。

この事例からも、窓から入り込む熱を抑えることで、室内の暑さ対策や冷房負荷の軽減につながることがわかります。

 

 

の施工事例|年間の空調コストを比較】

カナダの小学校にIRUVシールドSPを施工し、施工前後の空調コストを比較した事例です。

株式会社スケッチの資料によると、2010年と2011年の空調コストを比較した結果、平均で約16%の削減効果が確認されています。

年間の削減額に換算すると5,472カナダドルとなり、当時の換算では約47万円に相当します。

 

【空調コスト比較画像】 ※株式会社スケッチ様より引用

窓から逃げる熱を抑えることは、冬場の室内環境だけでなく、暖房にかかるエネルギー負荷を軽減することにもつながります。

この事例では、IRUVシールドSPによる窓の断熱対策が、空調コストの削減につながった例として紹介されています。

窓の断熱性能をめる「Low-E複層ガラス」

 

窓の遮熱・断熱対策には、IRUVシールドSPのようなコーティング剤を
施工する方法のほか、窓ガラス自体の断熱性能を高める方法もあります。

その一つが「Low-E複層ガラス」です。

Low-E複層ガラスは、2枚以上のガラスの間に空気層などを設けた複層ガラスに、
特殊な金属膜(Low-E膜)をコーティングしたものです。

Low-E膜によって熱の移動を抑えることで、一般的なガラスと比べて断熱性能を高められるのが特徴です。

Low-E複層ガラスのメリット

◎断熱性能を高められる
窓から出入りする熱を抑えることで、夏の暑さや冬の寒さを軽減し、冷暖房の負荷を抑える効果が期待できます。

◎結露対策につながる
窓ガラスの断熱性能が高まることで室内側のガラス表面温度が下がりにくくなり、結露の発生を抑える効果が期待できます。

◎冷暖房効率の改善が期待できる
外気の影響を受けにくくなるため、室内の温度を保ちやすくなり、省エネにもつながります。

Low-E複層ガラスの注意点

一方で、既存の窓ガラスへコーティングする方法とは異なり、
Low-E複層ガラスを導入する場合は、
既存窓の状態によってガラスやサッシの交換などが必要になることがあります。

そのため、工事内容や窓の大きさ・仕様によっては、施工費用が高くなる場合があります。

また、Low-E複層ガラスにもさまざまな種類があり、製品によって断熱性能や遮熱性能などが異なります。

建物の環境や窓の方角、目的に合わせて選ぶことが重要です。

 

Low-E複層ガラスとIRUVシールドSP

 

窓全体の断熱性能を高めたい場合は、ガラスだけでなく、
断熱性能の高いサッシと組み合わせる方法もあります。

 

【既存の窓写真】

 

また、株式会社スケッチの資料では、
Low-EペアガラスにIRUVコートを施工した比較試験も紹介されています。

この試験では、Low-Eペアガラスのみの場合、近赤外線カット率は63%でしたが、
IRUVコート施工後は91%となり、28ポイント向上する結果が示されています。

【Low-E+IRUV比較画像】 ※株式会社スケッチ様より引用

ただし、Low-E複層ガラスにはさまざまな種類・仕様があります。
IRUVシールドSPの施工可否や得られる性能についても、
使用するガラスや施工条件によって異なる可能性があるため、事前に確認することが大切です。

 

 

まとめ

 

IRUVシールドSPは、既存の窓ガラスに塗布することで、
遮熱・断熱・UVカットなどの効果が期待できるガラスコーティング剤です。

窓ガラスを交換せずに施工できることに加え、高い透明性や約15年の耐久性なども特徴です。

今回ご紹介した施工事例では、施工箇所と未施工箇所で
最大17.0℃の温度差が確認された例や、冬場の空調コスト削減につながった例も紹介しました。

窓の暑さ・寒さ対策には、IRUVシールドSPを施工する方法のほか、
Low-E複層ガラスへの交換など、さまざまな方法があります。

建物や窓ガラスの種類、現在のお悩みによって適した方法は異なるため、
窓の遮熱・断熱対策を検討する際は、それぞれの特徴を比較して選ぶことが大切です。

 

 

窓の断熱改修に利用できる補助制度

2026年現在、窓の断熱改修を支援する制度として、
国の「先進的窓リノベ2026事業」が実施されています。

既存住宅などの窓を対象に、断熱性能の高いガラスへの交換や内窓の設置、
外窓交換などを行う場合、一定の条件を満たすことで補助金の対象となる可能性があります。

Low-E複層ガラスへの交換についても、事務局に登録された対象製品を
使用するなど、所定の要件を満たした工事であれば補助対象となる場合があります。

ただし、すべてのLow-E複層ガラスや窓工事が対象になるわけではありません。

対象となる建物や製品、施工方法、申請期間などには条件があるため、
窓のリフォームを検討する際は、工事前に最新の制度内容を確認しておくことが大切です。

なお、IRUVシールドSPの塗布工事そのものが「先進的窓リノベ2026事業」の補助対象となるものではありません。

窓ガラスの交換や内窓設置などもあわせて検討されている場合は、補助制度を活用できる可能性があります。

 

窓ガラスの交換や内窓設置などもあわせて検討されている場合は、
補助制度を活用できる可能性がありますので、詳細は公式サイトをご確認ください。

[先進的窓リノベ2026事業 公式サイト]

 

 

 

 

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