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【内装工事─軽量鉄骨下地工事】フカシ壁について説明(実際の施工の様子あり)

この度は『菊池総建株式会社』のHPをご覧いただき誠にありがとうございます。

東京都豊島区池袋を拠点に【全国各地
『内装工事』一式・『原状回復工事』を施工している『内装業者(内装会社)』でございます。

 

今回は、過去に弊社が施工した現場の中で、フカシ壁の施工の例を紹介します。

フカシ壁について簡単にご説明させていただきながら、実際の現場写真も交えて紹介させていただきます。

 

 

 

フカシ壁とは

 

 

フカシ壁施工途中の様子。タイトル用の写真

 

 

フカシ壁とは、既存の壁の上に、パネル系の建材を貼ったり、
軽量鉄骨や木で下地を組み、その上からさらにボード材を施工して、前に「付加された」壁を言います。

 

弊社では、主に後者の「下地材を組み、ボード材を施工して付加する」壁をフカシ壁として施工することが多いです。

 

 

フカシ壁をするとどのようなメリット・デメリットがあるのかご紹介させていただきます。

 

 

 

フカシ壁をする目的、メリット

 

  • 既存壁に加え下地、ボードを増強するため、断熱性、遮音性がアップする
  • 配管・配線の保護になる
  • 意匠性があがる。照明の陰影や、ニッチ壁と組み合わせることで棚を作ることもできる

 

 

既存壁に加え下地、ボードを増強するため、断熱性、遮音性がアップする

 

 

コンクリートの躯体にしても、既に何か壁があったとしてもフカシ壁を施工することは可能です。

 

下地を組み、ボード材を貼ることで断熱性や遮音性が上がるため、特に外壁と面した壁に施工されることが多いです。

また、下地を組む分壁に厚みも出るため、グラスウールなどの断熱性を充填することでさらに断熱性や遮音性を上げることができます。

 

 

既存壁、躯体壁の上に軽鉄下地を組み、断熱材充填を行っているように

躯体壁や既存壁に下地を組み、断熱材充填を行っている様子。 断熱性や遮音性が向上する

 

 

上記は、スポーツ施設にて、壁面や天井に断熱材を充填している様子です。

既存壁に軽量鉄骨天井下地を組むことで厚みが増し、断熱性や遮音性が向上します。

 

 

 

配管・配線の保護になる

 

 

天井もさることながら壁面にも多くの配線・配管があり、
それらを壁に沿わせることは見た目上、あるいは保護の観点からも良くありません。

 

下地を組み、厚みを出させることで大きな配線を隠すこともできます。

特に後から配線が必要な設備を増設した場合、フカシ壁を作り、中に配線を隠すことでスッキリさせることができるため、改装工事の際依頼を受けることもございます。

 

ちなみに、公衆男子トイレの上部棚や、一般住宅における便座背面、または側面にある物が置けそうなスペースは、
多くの場合配管保護のためのフカシ部分である事が多いです。

 

 

 

 

上記は配管保護のためのフカシ壁が施工されている写真です。

パイプの厚みの分だけ通常の壁厚よりも付加されています。

 

 

軽量鉄骨下地に配線を通してある様子。厳密に言えばこちらはフカシ壁ではありません

こちらは正確にはフカシ壁ではなく間仕切り壁ですが、同じく軽量鉄骨下地にて生まれた厚みの中に配線を通し、保護している様子です(写真右部)

 

 

 

 

意匠性があがる。照明の陰影や、ニッチ壁と組み合わせることで棚を作ることもできる

 

 

ニッチ壁とは、現状の壁から躯体や柱部分を避け、凹みを出した状態の壁を指します。(フカシ壁の反対語

 

壁の凹凸を利用することで壁に表情が生まれ、収納のための棚を作ったり、照明を組み合わせて逆光が射す壁を施工したりもできます。

 

一般住宅においては、キッチン上部にある備え付けの棚や、
既存の壁に加えるように施工されているテレビ台や飾り棚を見かけることがあるかもしれませんが、
あれらはフカシ壁であると言えるでしょう。

 

 

 

フカシ壁を後から施工することで生じるデメリット

 

 

フカシ壁を施工することで生じるデメリットとして最もよく挙げられることが、
壁を厚くした分だけ空間が狭くなるという点です。

 

特に、配管保護のためのフカシ壁などと異なり、一般住宅において飾り棚を新設したいと言った改装を行う場合、
本来の空間よりも圧迫感が増え、家具などの納まりが悪くなる可能性もあります。

 

また、ご自身でDIYにてフカシ壁を施工する場合には、「構造上重要な役割を担っている壁」
に施工しようとしていないか注意です。

 

不用意に壁や、下地材を痛めてしまう事で強度不足になったり、防湿性能や防水性能が下がってしまう事が考えられます。

また、下地が無いところで壁を止めようとして強度不足になるといった問題も考えられます。

 

 

この辺りに関しましては、プロの施工に相談、あるいは依頼することで問題が起こるのを回避できるでしょう。

 

 

 

ちなみに

 

 

壁に出っ張りを加えることを「フカシ(壁)」、
凹ませることを「ニッチ(壁)」と言いましたが、

天井を一段出っ張らせるような仕上がりにすることを「下がり天井」、
一段凹ませるようなことを「折り上げ天井」と言います。

 

天井も重要なインテリアの一部なので、改装などを考えている方は
覚えておいて損はない言葉でしょう。

 

 

 

 

まとめ

 

 

以上、フカシ壁とは何かについて、そして特徴やデメリットのご紹介でした。

私たち内装業者といたしましては、配管保護や断熱材充填のため
意匠性はなくとも実は頻繁にフカシ壁を施工しています。

 

しかしながら、今回の記事を読み、
「新たに棚上の収納を設けたい」

「壁にちょっとしたアクセントが欲しいので、相談したい」

「部屋が冷えるので、断熱材を充填してほしい」

 

などのご相談にはもちろんご対応させていただきます。

少しの工事でもお気軽にお問い合わせください。

 

 

 


  • フカシ壁とは、既存壁にパネル上の壁材や、下地材を組み上げ壁を出っ張らせた壁
  • 主に、配管・配線の保護や断熱性や遮音性の向上のため行われる
  • 壁の凹凸を利用し、棚や照明による意匠性のある内装を施工することもできる

 

 

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