お世話になっております。菊池総建株式会社です。
東京都豊島区池袋を拠点に関東一円で《内装工事》全般と《原状回復工事》を手掛けております。
今回は、
クロス工事についてざっくりとご紹介
させていただきます。
この記事では大まかに、
「クロスそのものの特徴について」と、
「クロス工事とはどんなものなのか」を
広く浅くお話させていただきます。
メジャーな内装仕上げ材であるため、馴染みのある方も多いかとは存じますが、ご興味がございましたら最後までご覧いただければ幸いです。
クロスとは
「クロス」という言葉そのものの意味は、「織物、布地」を指しますが、内装仕上げ材として、日本語に訳すのであれば「壁紙」という言葉が、皆様にとって最も一般的なのではないでしょうか。
壁紙と言いますが、天井仕上げにも使用することができます。
安価に生産できる内装仕上げ材として現在最も普及していますが、紙が普及するにつれクロス仕上げも増えていったという経緯があります。
現在では紙の他、化学繊維などの繊維系素材や、塩化ビニール樹脂系素材など、様々な素材のものがあり、
要望に応じて、また施工箇所の環境に応じてそれぞれ用いられております。
なぜクロス仕上げは普及しているのか? クロスの特徴
なぜクロス仕上げが普及しているのか、その理由を推察するに、日本においては昭和の東京オリンピックにてホテル建設ラッシュが起こった際、急激に普及されることとなったようです。
クロスの特徴として、
- ●大量生産が可能である(=コストが安く済む)
- ●左官仕上げや塗装仕上げと比べ、工期が短く済む(=コストが安く済む)
- ●種類が非常に豊富である
- ●手入れが楽
- ●現在では様々な機能性を持たせた商品も多く存在する
などの点が挙げられ、総合的観点から見て、日本が集合住宅が多い点も合わさり最も普及しているという事が頷けます。
コストの面はもちろん、印刷技術が年々革新しているため、木目調や大理石調など、高級感のある仕上がりも手軽に得やすい点などは、クロスならではのメリットと言えるでしょう。
一方でデメリットもご紹介させていただきます。
- ビニール樹脂クロスの場合、一定の耐水性があるが、透湿性・調湿性が低い
- 壁に素材を貼り付ける仕上げのため、経年劣化や施工不良により継目や開口箇所などからクロスが浮いてきてしまったり、剥がれが生じる場合がある
- 商品が非常に多く、同系色で汎用的な商品も多いため、仕上がりイメージが想像しにくい
- 種類は豊富であるが、本格的な素材を使った仕上げと比べると遜色がないとは言えない
どうしても素材の性質上逃れられないデメリットが生じてしまいますが、施工する箇所により異素材のクロスを採用することで、ある程度カバーすることが可能でしょう。
2.のデメリットにつきましては、確かな技術を持つ職人のいる会社や、アフターフォローのしっかりしている業者に依頼することで解決できる確率が上がります。
3.のデメリットについては難しいですが、できるだけ広範囲のサンプルを業者に依頼し、実際に施工する予定の箇所に貼ることを想定して置いてもらい、実際に施工する環境に近い状態で確認することが大切です。
サンプルと実物が異なって見える原因として、施工される箇所の照明の当たり具合によるものが多いです。
そのため、施工業者に依頼し、その場で貼り付けイメージをしっかり確認をすることが重要です。
そして、4.のデメリットについてはやはり仕方のない事で、こだわりを施工業者に伝えイメージを確認していくことが大切かと思われます。
クロス工事の流れについて
ここからは、クロスの工事そのものについて、ざっくりと流れをご紹介させていただきます。
クロス工事の一連の流れは以下の通りです。
- (軽量鉄骨下地、ボードの施工)
- パテ処理作業
- ケレン清掃
- クロスの貼り付け施工
1.(軽量鉄骨下地、ボードの施工)
まず、クロスを貼るためにはボード材がなければなりません。
そして、ボード材を貼るためには下地を組む必要があります。

ボード工事途中の様子。左側の一部に、まだ軽量鉄骨下地が見えており、ここはこの後ドアが施工されます。

こちらは別現場にてボード工事が完了した状態を撮影したもの。綺麗な仕上がりに見えますが、ボードの継ぎ目やビス(ねじ)を打ち込んだ箇所は凹凸になっている。
軽量鉄骨工事、ボード工事が完了した段階で、クロスを貼るための下準備に入ります。
それが、パテ塗り作業の工程です。
2.パテ処理作業
上の写真を見ていただくと、ボード材の継ぎ目やビス(ねじ)を打ち込んだ箇所には凹みがあり、そのままクロスを貼り付けてしまうとシワや浮きの原因となってしまいます。
これをパテという粘土のようなものを盛り込み、平らにしていきます。
パテは粉の状態で管理され、現場で水で練り込み、「パテベラ」(ヘラとは、材料を薄く引き伸ばしたりする道具。トップ画像中央付近)にて薄く引き伸ばしていきます。

パテ処理工程を行っている最中の様子。
この作業を2回、または3回繰り返していきます
こちらのパテは凹凸や、ムラになるのを防ぐため2回、または3回に分けて盛られます。
こうして、パッと見る限りではボード材同士や、ビスを打ち込んだ箇所の凹凸が無くなるようパテを盛り込んでいきます。
3.ケレン清掃(ケレンがけ)
ケレン清掃(ケレンがけ)とは、建築用語として様々な箇所にて使用される言葉です。
元々は綺麗にする意味合いの「クリーン」が訛り、ケレンと呼ばれるようになったと言われていますが、現在では総じて「下地処理」の意味合いで使われます。
クロス工事においては、パテ処理作業まで完了した状態にて、パテをサンドペーパー(紙ヤスリ)にてやすりがけし、滑らかで平らな状態を作り出すことをケレン清掃(ケレンがけ)と呼びます。
サンドペーパーでやすりがけを行った後は表面に削られたパテ剤が残っているので、ブラシでしっかりと汚れを落としていきます。
ここまで完了し、いよいよ次はクロスを貼り付けていきます。
4.クロスの貼り付け施工
クロスの施工には専用の糊付け機にて、クロスに糊を付けていきます。

クロスに糊を付ける、糊付け機の画像。
シックな感じの黒系の壁紙に糊が付けられております。
DIY用など、狭い範囲や、初心者向けのクロスであれば既に接着剤が付いている商品もありますが、業者が施工するものでは、ほとんど糊は後付けとなっております。
準備が完了したらいよいよクロスを貼り付けていきます。
クロス材は、1枚がロール状にすべて繋がっておりますがそのままでは貼りにくいため、糊付け機にてカットし、貼り付けていきます。
模様が連続している一般的なクロスであれば、「重ね貼り」という「クロスの一部を重ねて貼りつけ、余計な空気を抜いた後重なり部分を切り落とす」貼り方が一般的です。

重ね貼り工法にてクロスが施工されている様子。
端だけ糊付けを残しておき、空気を抜いて綺麗に揃えていく工法です
素材により伸びやすさや空気の入り方などが異なるため、職人の腕が求められる工程の1つと言えます。
なお、しわができるのを防いだり、空気が入らないようにするためにヘラや撫でブラシ、ローラーを使って伸ばしていきます。
縦向きに徐々に貼っていき、施工範囲に全て貼り終えたら完了となります。
完了後、クロスの端材や糊付け機などの清掃、片づけを行い、引き渡しまたは次の工程へ引継ぎし、完全終了となります。
まとめ
以上、クロス工事についてざっくりとご紹介 というテーマで、
クロスそのものについて、また工事のざっくりとした流れをお話させていただきました。
- ●クロスとは内装工事における仕上げの一種で、天井や壁に貼り付けられるシートである
- ●様々な機能性、色、デザインがあるため、現在最も普及している仕上げである
- ●貼り付けたボード材にパテ処理、ケレン清掃を行い、表面を滑らかで平坦にした後クロスを貼り付けていく
弊社では軽量鉄骨下地・ボード工事を伴うクロス工事や、クロス以外の塗装仕上げなども請け負わせていただいております。
「これくらいの規模の原状回復工事を考えているが、対応可能かどうか」
「クロス工事以外の作業も含め、全体的に相談したい」
など、全体的な工程や、部分的な工程もご対応可能ですので、
お見積り、ご相談はお気軽にお申し付けください。
最後に
当社では、お客様に「少しでも価格を安く、品質が高くて良いもの」を提供しております。
遠慮なく複数の業者様と比べていただき、相見積もりも歓迎いたします。
「工事費用はどれくらいかかるのか。」
「この部分はどのように工事をするのか。」
など、ご相談・お問い合わせはお気軽にどうぞ!
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この度は『菊池総建株式会社』のHPをご覧いただき誠にありがとうございます。
東京都豊島区池袋を拠点に関東近郊で『内装工事』一式・『原状回復工事』を
施工している『内装業者(内装会社)』でございます。
今回、新たに『内装工事 用語シリーズ』というのをはじめてみようかと思います。
インターネットには既にそのようなものが存在するかとは思いますが、
弊社なりにまとめ、且つ施工した写真が用意できる場合は紹介させていただきます。
比較的簡単に読み終えられる記事にしていくつもりなので、
気軽にご覧いただければ幸いです。
ダイノックシートとは

※内装のイメージ画像
ダイノックシートとは、3M社が販売している商品「ダイノックフィルム」のことで、
施工業者の間では一般的に「ダイノックシート」と呼ばれております。
(ダイノックシート=ダイノックフィルム)
俗に言う「化粧シート」というもので、粘着・施工できる箇所もかなり多いのが特徴です。(後述)
素材は塩ビ(塩化ビニル)製で、裏面が粘着シートとなっており、
現場で施工(貼り付け)されます。
多少の伸縮性があり、厚みがあるためヒートガン(風量の弱いドライヤーのようなもの)で
温め、ヘラなどで気泡が入らないように少しずつ貼り付けていきますが、
3M社の技術により、粘着面から気泡が抜けやすくなっております。
Q.どのようなところに使われる?
A.内装壁、ドア、エレベーター、スチール家具など、あらゆる箇所、また曲面にも使用ができます。
Q.どのような特徴がある?
A.
- 上述のようにあらゆるところに施工できる。曲面へも貼ることが可能
- 1000点以上の商品があり、下地材はそのままに簡単にイメージチェンジが可能
- 玄関ドアなどの外部や、内装など場所を選ばず採用でき、内装に不可欠な不燃性能も満たしている
Dボード工法とは?
Dボード工法とは、ダイノックシート(ダイノックフィルム)を工場によりあらかじめ貼り付け、
均一で美しい仕上がりになるよう施工する工法。
弊社での施工事例
弊社での施工事例を簡単に紹介します。
施工前時点では白色になっているドア部分ですが、
このうち細い格子部分にダイノックシートを施工しました。

施工前の様子。ドア枠、特に格子部分の細いところに注目

ダイノックシート施工後の様子。少々見にくいですが、格子部分がヴィンテージ感のある木目調に変わっています。ドア枠部分は塗装仕上げにて、写真の時点では施工途中
このように、細いところやR(カーブ)のある部分にも施工することができます。
関連語句
- サンゲツ社『リアテック』・・・内装用化粧シート
- カッティングシート(中川ケミカル、その他一般名称)・・・車やガラス面の看板(ウインドウサイン)に施工できる化粧シート
最後に
工事費用は業者により大きく異なるので
【相見積】を推奨させていただいております。
まずは、各社見積りを比較し、是非ご検討ください。
当社はお見積りから施工完了までの工程を全て自社で行っております。
お客様に
「少しでも価格を安く、品質が高くて良いもの」を
ご提供させていただいております。
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