この度は『菊池総建株式会社』のHPをご覧いただき誠にありがとうございます。
東京都豊島区池袋を拠点に関東近郊で『内装工事』一式・『原状回復工事』を
施工している『内装業者(内装会社)』でございます。
今回は、以前当ブログでも何度か扱った事のある岩綿吸音板についてお話させていただきます。
なお、よく比較される石膏ボードについてのまとめは、こちらをご覧ください。
岩綿吸音板とは
岩綿吸音板とは、主に天井に使用されるボード材で、
別名を「ロックウール化粧板」と呼びます。
ロックウールとは日本語では「岩綿」と書き、
その原材料は玄武岩(火山岩)や、製鉄の際発生するスラグと石灰を高温で融解し、
綿あめのように繊維状に作り出したものです。
そのため、化粧板ではなく敷き込み式の断熱材としてのロックウールは、
グラスウールと見た目や特徴が似ており、断熱性や吸音性が高く不燃性能も高いです。
断熱性や吸音性、不燃性能の高さをそのままに、別途仕上げが不要な化粧ボード材として加工されたものが
「岩綿吸音板(ロックウール化粧板)」となります。
岩綿吸音板の特徴
- 不燃性能が高い
- 吸音性がある
- 断熱性能にも優れる
- 石膏ボードと比べると脆いため、捨て貼り(二重貼り)のものが主流
不燃性能が高い
内装材としてよく選ばれることが多い理由として、不燃性能が高いことが挙げられます。
万が一火事などで岩綿吸音板に火が移りかけた場合、延焼をしにくく、熱を伝えにくいです。
吸音性がある
名前にもあるように、天井材として最も大きな特徴が吸音性能の高さです。
「多孔質」と呼ばれる、無数に穴の開いた材質のため、音を吸収し熱エネルギーに変換します。
そのため、見た目が類似している化粧石膏ボードとどちらを選ぶかの段階で、
吸音性能の高さで選ぶなら岩綿吸音板 となる事が多いです。
断熱性能にも優れる
素材がロックウールなので断熱性能も高いです。
断熱性に優れていると、冷暖房の節約にもなります。
石膏ボードと比べると脆いため、捨て貼り(二重貼り)のものが主流
岩綿吸音板は基本的には捨て貼り工法(あらかじめ石膏ボード等を貼り、その上に貼り付けて施工する方法)
となっており、そのため天井ボード材を2枚貼るつもりで工期を見なければなりません。
主な理由は、その構造から石膏ボードに比べると強度が弱いためです。
しかしながら現在は捨て貼りの不要な直貼り工法タイプのものもございます。
工期の削減や、天井の軽量化にも繋がるので、上記の欠点が解消されております。
収まりや採用の条件などは現場の状況にもよるかと思われますので、
実際に検討する際は施工会社に確認してみましょう。
化粧石膏ボードとの違い
岩綿吸音板の代表的な製品に吉野石膏社の「ソーラトン」があります。
表面に開いている穴の模様が数種類あり、雰囲気に合わせて選べます。
しばしば比較されやすいものとして、同じく吉野石膏社の「ジプトーン」がございます。
ジプトーンは石膏ボードに化粧仕上げを行った、いわゆる「化粧石膏ボード」の1つで、
仕上げが済んでいるため貼り付ければ完成となるため工期の短縮ができ、
重宝されている天井材です。
わかりやすく違いを説明しますと、
- 化粧石膏ボードは石膏ボード製で、岩綿吸音板はロックウール製である
- 化粧石膏ボードは遮音性に優れ、岩綿吸音板は吸音性に優れる
- 強度は、厚みや商品にもよるが化粧石膏ボードの方が優れる
- 「化粧石膏ボード」という大きな括りで比較すると、化粧石膏ボードの方が多種多様である
- 価格では、化粧石膏ボードの方が安価である
以上の事から、化粧石膏ボードは種類、強度、価格に優れ、
岩綿吸音板(ソーラトン)は、吸音性、断熱性の点で優れている
と言えます。
ジプトーンにも印象的な「トラバーチン模様」が施されており、
一見ソーラトン(岩綿吸音板)と見分けがつきにくいですが、
ジプトーンは模様であることに対して、岩綿吸音板は実際に表面に穴が開いており、
そこが最も大きな違いと言えます。
※補足ですが、例外的にジプトーンにも穴が開いており、吸音性を付加している
「タイガースクエアトーン・Dプラス」という商品もございます。
コスト面において分があるジプトーンですが、吸音性という観点で比較した場合、
岩綿吸音板が選ばれることが多いです。
まとめ
以上、岩綿吸音板についてざっくりと説明させていただきました。
基本的な特徴について少しでもわかっていただければ幸いです。
- ●岩綿吸音板とは、ロックウール系を原料とする天井ボード材
- ●ロックウールとは、火山岩や製鉄をする上で発生したスラグを原料とした断熱性
- ●吸音性や断熱性、不燃性に優れ、石膏ボード同様によく使われる建材の1つ
最後に
工事費用は業者により大きく異なるので
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まずは、各社見積りを比較し、是非ご検討ください。
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東京の池袋に拠点とし、関東一円で『内装工事全般』おこなっております。
本日、ご紹介させていただくのは埼玉県にある工場様の天井をボード工事させていただきます。
ボード工事は、クロス貼りや塗装などの前工程に当たる工事のこと。軽天の上にボードを貼りつけて壁や天井の下地となる部分を作ります。
壁や天井のクロス貼り、塗装を行なう前の作業で、テナントやオフィス、マンションのほとんどがこの工法を採用しています。
ボードとボードの間を隙間なく貼りつけ、境目をしっかりとパテで埋めることで、この後の工程のペンキ塗装やクロス貼りでのひび割れといったトラブルを防止いたします。
ボード工事の仕上がりはそのまま内装の仕上がりに直結するため、丁寧に施工いたします。
ボード工事の特徴として、ボードは軽量で切断・加工も簡単にできます。
施工箇所によって柔軟に対応が可能です。
高い防音と遮音性によってマンションやオフィスビルなどで隣の部屋への音漏れを防止。
隣人トラブル・機密の漏洩防止などさまざまなメリットがあります。
そして、調湿やホルムアルデヒド低減などの機能を備えており、結露やカビの発生を抑えます。
今回、施工をする箇所は天井になりますので、石膏ボードを壁に貼るよりも、天井は高さもありますし下からボードを支えるために力も必要になりますので、作業の難易度は高くなります。
石膏ボードは石膏と紙で構成されていますが、それなりの大きさも重さもあるので、素人が1人で作業をするのは簡単ではありません。
天井での作業では脚立などを使用しなければいけないため、不慣れな素人の場合は十分な注意が必要となります。
では、工場様の施工例をご紹介させていただきます。
石膏ボードを天井に貼る前の、天井の下地材が組まれている状態です。
天井の下地材は、石膏ボードを貼ることを前提に等間隔に組まれています。
断熱材も充填していきます。
石膏ボードを天井に貼り付けるにはビスを使用します。
まずは、カットが必要ない部分から石膏ボードを固定していきます。
片手でボードをもち上げ器用にビス留めしていきます。
壁際に隙間が出ないようにしっかり押し込むことと、接続するボード間にズレが出ないように注意しながらビスを下地に留めていきます。
ちなみに、ビス留めは15㎝か20㎝間隔で行うのが一般的です。
貼り付け終了後です。
全て均等に施工できております。
最後に全体の写真になります。
施工期間は約4日間になります。
施工は少人数、短期での施工が可能なため、納期がタイトな現場・案件にも対応可能です。
既存の天井が石膏ボードの物件は、そのまま貼り替えが可能なため、特にスムーズな施工が可能
です。是非、上記を参考に検討して下さい。
部分改修から全体リニューアルまで内装創りに関することなら、幅広く対応しています。
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池袋を中心に関東一円範囲で「内装工事」「原状回復工事」をメインにお手伝いさせて戴いております。
本日は昨日の下り天井の続きの作業になります。
プラスターボードの量も高さもあるので立ち馬(脚立)などを常に使用して大量に張り付け作業を行いました。
手を天井のボードに向かって伸ばして押さえながら張り付けるので
常に押さえるのも大変です。
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