【内装工事─ボード工事】GL工法について説明(実際の施工の様子あり)

GL工法、GLボンドを塗布している様子
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お世話になっております、菊池総建株式会社です。

東京都豊島区池袋を拠点に関東一円で《内装工事》全般と《原状回復工事》を手掛けております。

 

今回は、過去に弊社が施工した現場の中で、GL工法を採用した、あるいは過去に採用されていた例を紹介します。

GL工法について簡単にご説明させていただきながら、実際の現場写真も交えて紹介させていただきます。

 

 

 

GL工法とは

 

 

GL工法、GLボンドを塗布している様子

GL工法にて、壁面にGLボンド(後述)を塗布している様子

 

 

 

GL工法とは、「石こう(Gypsum)ボードを直接貼り付ける」施工方法を指します。

本来、石こうボードを貼る際は
下地を組む→石こうボードにビスやクギを打ち込み、貼り付ける(固定する)

という工程が必要ですが、コンクリート面に限り、専用のボンド(GLボンドと言います)を塗布することで
直接貼り付けることができるのが、GL工法です。

 

 

GL工事とは? こちらは通常の下地を組んで施工された例

こちらはGL工法ではなく、通常どおり軽量鉄骨下地を組んだ後、石こうボードを施工している様子。 通常であれば木製・軽量鉄骨などの下地材を組み、その後ボード材を貼り付けていきます。

 

 

では、GL工法をすることでどのようなメリット・デメリットがあるのかご紹介させていただきます。

 

 

GL工法のメリット・デメリット

 

■メリット

  • 下地を組む作業が不要となり、工期短縮となる
  • 工期短縮=コスト短縮であるため、早く安く仕上がる
  • 下地を組む分の厚み・面積が不要となるため部屋を広く取ることができる

 

■デメリット

  • コンクリート面以外への施工ができない
  • コンクリート面でも湿気がある箇所へはおすすめできない
  • 下地を組んだ際にできる空気層がない分、遮音性能が下がる
  • 壁にしか施工できない。天井・床へは不可能
  • 下地材が無い分、配管・配線を隠したりすることはできなくなる

 

 

メリットについて

木や、軽量鉄骨での下地を組む必要がなくなるため、工期短縮ができ、
期間が短くなる分施工費や材料費もカットでき、早く安く仕上がる点が挙げられます。

GL工法の作業手順は、まず施工面の凹凸を滑らかにし、ホコリを取り除いた後プライマー塗装を行います。

プライマー塗装とは、GL工法のみならず塗装などの際、塗料が定着し剥がれないようにするための塗装を指します。

その後、施工の直前にGLボンドを練り上げ、左官工事のようにコテを使い一定の間隔でボンドを塗布していき、
その上に石こうボードを押し付け、貼り付けていきます。仕上がりが均一になるように
ボンドを塗布したり、貼り付ける作業はコツがいるため、熟練された技術が必要です。

(当記事最上部 ボンド施工中写真をご覧ください。)

 

しかしながら、それでも木や、軽量鉄骨の下地を組む作業が必要ない分工期や材料費が削減でき、大きなメリットとなります。

 

また、下地を組む必要がなくなり、コンクリート面に直接貼り付けられる分、部屋を広く取ることができます

 

 

 

デメリットについて

GL工法にはGLボンドという専用の糊を用いて施工されますが、それが定着しづらくなるため
湿気のある所では採用すべきでないということになっております。

また、コンクリート面以外へはボンドが定着できないため、
木材や砂壁など、フラットになっていても使用できない壁があります。

 

また、下地を組むことでコンクリートなどの躯体面とボード材との間に空気層ができますが(断熱材を充填した場合は、断熱材の層)、
コンクリートに密着させるGL工法では空気層ができず、遮音性能は下がります

古い住宅ではまだ見受けられるかもしれないとの事ですが、
現在では集合住宅の戸境壁(他の人の部屋と接する面の壁)ではGL工法で施工すべきでないという考え方もあります。

とにかく、GL工法では遮音性能が失われてしまうのは事実ではあります。

蛇足ですが、既にGLで作られた壁の遮音性能を少しでも上げたい場合、
その面に本棚を置くなど壁を作ったり、有孔ボードを設置するなどが有効な手段と言えるでしょう。

 

壁面にしか施工できないのもデメリットの1つです。

GL工法では、通常使用では問題ない程度の強度に仕上げることができますが、
物を吊り下げたり重力がかかる天井や、人や物の重みがかかる床面へは使用することはできません。

その他、壁面に大型モニター等を設置する予定がある場合も避けた方がいいかと思われます。

支えるだけの強度があるか不安であれば、お問い合わせや現地調査・見積の段階で尋ねてみることをおすすめします。

 

GL工法ではコンクリート面に直接石こうボードを貼り付けていきますが、
下地分のスペースが不要となり部屋が広く取れる代わりに、木・軽量鉄骨の下地の間に配線・配管を隠すことができなくなってしまいます。

 

通常通り、軽量鉄骨下地を組んだ壁の様子。配線を隠せる程度の空間があるのがわかります

通常の、軽量鉄骨下地による施工の様子。コンクリート面との間に配線ができるスペースを作ることができます。 GL工法ではコンクリート面に直接貼り付けるため、このスペースは発生しなくなります。

 

 

 

まとめ

 

以上、GL工法について、そしてメリット・デメリットのご紹介でした。

デメリットを多く挙げてしまいましたが、上記の点はどうしても注意すべき点かと思われます。

しかしながら、要件さえ満たしている場合・箇所であれば早く安い施工ができるというのは非常に大きなメリットと言えます。

物置に近い倉庫や、狭小なテナント物件の一面など使用・採用されている箇所は多くございますので、
そのような箇所の改修工事等を行う際は「そんな工法もあるんだな」、と思い出していただければ幸いです。

 


  • GL工法とは、コンクリート面に特殊なボンドを塗布し直接石こうボードを貼り付ける工法
  • GL工法は天井・床・コンクリート以外の壁へは施工できない。
  • 木製・軽量鉄骨での下地組みを必要としない分、工期短縮≒コストカットできる

 

 

 

最後に

 

当社では、お見積もりから施工完了まで全てを自社で行っております。

お客様に「少しでも価格を安く、品質が高くて良いもの」を提供しております。

 

遠慮なく複数の業者様と比べていただき、相見積もりも歓迎いたします。

「工事費用はどれくらいかかるのか。この部分はどのように工事をするのか。」

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