お世話になっております。菊池総建株式会社です。
東京都豊島区池袋を拠点に関東一円で《内装工事》全般と《原状回復工事》を手掛けております。
今回は、
ハット目地施工についてざっくりとご紹介
させていただきます。
以前にもご紹介させていただいた記事の最新版になります。
ハット目地とはそもそも何?と思われる方も多いかと思われますので、本記事では簡単にご説明させていただきます。
ご説明が不要で、施工の様子をご覧になりたい方は「ハット目地 施工の様子」の見出しからご覧ください。
はじめに 目地とは
まず、目地とは今回ご紹介する石膏ボードの他に、タイルや石材など建築材料同士の間に生じる隙間の事を指します。
皆さまはレンガ同士にある、あの網目状の目地や、トイレや水回りにも継目に「コーキング」が行われているのを見たことがあるのではないでしょうか。
目地には上述しましたように、材料によりコーキングを行ったり突き付けてパテなどで埋めたり、ジョイナーなどの目地材を埋め込んだりします。
また、目地は英語では「ジョイント」といい、ジョイナーは「繋ぐもの」といったニュアンスがあるものと思われます。
なぜ目地に処置を行うのか
なぜ目地に処置を行うのかについては箇所や部材により様々ですが、最も大きな役割は「縁を切り、材料同士が干渉して損耗するのを防ぐ」のが第一と言えるでしょう。
材料は、温度や湿度により収縮したり、反りなどが発生したりする可能性があります。
また、地震などの外的要因により、縦横斜めに材料が押し出されたり引きつけられることも発生します。
そこで、目地を少し広く取るなどし、緩衝できるような施工が行われる場合が多いのです。
その他の目的としては、装飾性の追加がございます。
今回ご紹介するジョイナーは「目地を一定の幅に仕上げることができる」目地材(見切材)で、目地に挟み込み、貼り付けることで、目地を綺麗に見せつつ、材料同士の干渉を避けられるメリットがあります。
ジョイナーは様々な種類がありますが、単に目地にコーキングを埋める場合と比べ、見映えのよい目地にすることができます。
なお、ジョイナーなど、仕上げが異なる箇所同士や、天井と壁部分など、方向が異なる部分が交わる箇所に施工する部材を「見切材」といいます。
その他の見切材についても今後紹介できればと思っております。
ハット目地 施工の様子
前置きが長くなってしまいましたが、ここからは某オフィス倉庫の現場でのハット目地施工の様子をお届けします。
引き気味の写真のため少々わかりにくいかもしれませんが、作業員の手元付近にご注目ください。
水平方向に通常より大きめに目地が作られており、この隙間に「ハットジョイナー」を入れていきます。
シルクハットのような形をしているのでハット(帽子)ジョイナーと呼ばれています。
今回ジョイナーを入れる目的は「上部が塗装、下部がクロス仕上げとなることで、縁を切ることが推奨されるため」です。
上述したように、材料同士、特に材料や仕上げなどが異なる場合は「縁を切る」施工が必要不可欠と言えます。
縁を切ることで、湿度や地震など、外的要因により塗装やクロスに影響が出ることを軽減できます。
なお、余談ですがハットジョイナーは内装に限らず、外壁部の目地にも使用されております。
(外壁用のジョイナーは内装用と大きさや素材が大きく異なります)
ジョイナーを埋め込む際は、ジョイナーの裏に糊付けをして貼り付けていきます。
この時、糊に厚みが出ないように、なおかつしっかりと粘着できるよう、慎重に施工していきます。
厚みが生じると、仕上げのパテ処理の際、平らにすることが大変になってしまい、調整に時間がかかってしまいます。
調整作業は後になるほど大変になってしまうため、最初が肝心です。
上の画像は一通りハットジョイナーの糊付けが完了した様子です。
この後は、石膏ボード同士の継ぎ目やビス止め箇所と同様、パテ処理作業を行い、その後クロスや塗装を行う際、浮きや凹みが出ないように調整し、実際に塗装・クロス施工の工程へ引き継ぎをし、完了となります。
まとめ
以上、ハット目地施工についてざっくりとご紹介 ということで、
目地施工そのものについて、また実際の施工の様子をご紹介させていただきました。
今回のように上部と下部で仕上げが異なる場合など、ジョイナーによる「縁切り」をし、見切り材を施工することが多々あります。
ご指定がございましたら施工させていただくことはもちろん可能でございます。
また、「このような箇所の場合、どのように施工したらよいのか」と言った疑問・相談などがございましたらぜひともお気軽にご相談ください。
全体的な工程や、部分的な工程もご対応可能です。お問い合わせお待ちしております。
最後に
工事費用は業者により大きく異なるので
【相見積】を推奨させていただいております。
まずは、各社見積りを比較し、是非ご検討ください。
当社はお見積りから施工完了までの工程を全て自社で行っております。
お客様に
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今回は、
菊池総建本社オフィスリニューアル工事中!
のご紹介をさせていただきます。
ほとんどを弊社の職人により施工しており、職人の打ち合わせや、事務所として働きやすく過ごしやすい環境を整えている所存です。
余談ですが、内装工事会社として無駄を省くべく、なるべく端材等を使用しての施工を行っております。
通常の施工とは異なる方法や運用を行っている場合があります。
徹底的に環境への考慮を行った上での特別な工事と考えていただければと思います。
①既存床の解体・撤去
まずは既存の床を撤去していきます。
床面に傷みが発生してしまっていたため、下地部分の状況も確認しながら進めてまいります。
仮として、床下地材程度まで施工を済ませ、一旦完了といたしました。
②既存壁の解体・撤去、LGS・断熱材・ボード材の新規施工
(並行して、天井LGS・ボード材の新規施工)
続いて、既存壁を剥がしていき、新たに貼り直していきます。
状況を確認しつつ、一部の箇所ではLGS(軽量鉄骨下地)から新たに施工していきます。
入居当初よりも過ごしやすくなるよう考えつつ、また強度を保てるよう施工していきます。
並行して、天井に「吊ボルト」を打ち込み、吊り天井を施工していきます。
吊り天井は、既存の天井にボルトを吊り下げ、軽量鉄骨下地を組むことで2枚目の天井を貼る施工となります。
現在ではほとんどの天井が吊り天井となっておりますが、駅構内や、いわゆるコンクリート打ち放しのマンションなどは「直天井」となっている場合が多いです。
一枚目の壁の施工が完了していったところで、2枚目のボード材を施工していきます。
今回は特別に、通常は天井に施工される岩綿吸音板を壁やドアに施工しました。
岩綿吸音板は衝撃には弱く、崩れやすいため、通常は壁には施工されません。
しかし吸音性が高いことや、端材のリサイクルの意味合いもあり今回貼り付けを試みました。
独自性のある、面白い雰囲気になったのではないかと思います。
③床材の貼り替え、天井や床の一部にアクセントでカーペット材を貼り付けていく
社内を特徴的な空間にするために、一部の床や天井の出隅部分にアクセントのためのカーペット材を貼り付けました。
継目部分を目立たなくしたり、純粋に美観のために使用してみました。
なお、この芝生のようなカーペット材は、本社事務所では通常通り床カーペットにも使用しております。
その他、特徴的な桜柄のカーペットもアクセントに使用しました。(写真は下部にて添付いたします。)
④神棚や、PCモニター、掲示板などを設置するための下地や装飾を行う
ここからはかなり仕上げの工程となってまいりました。
建築会社事務所には、商売繁盛のみならず現場安全祈願を願うために神棚を設置するのですが、それらに加え、会社情報を表示したり、会議の際使用できるようマグネット掲示板やPCモニターを壁掛けするための棚を設け、その周りに装飾を施しました。
PCモニター周りにはタイルを施工してみました。
なお、上述の桜のカーペットは下記の通りモニター周りや、周辺天井部や一部床に貼り付けを行いました。
⑤オフィス玄関部分の装飾
玄関受付部分に、外から見た目隠しや、弊社ロゴが特徴的に見えるようパーテーション・看板を設置していきます。
下地材や木材、ベニヤ合板、アクリル板を組み合わせ、ロゴが引き立つように施工を行いました。
まとめ
以上、菊池総建本社オフィスリニューアル工事中! ということで、
弊社の本社事務所のリニューアルの様子をざっくりとお届けさせていただきました。
なお、今回ご紹介した様子はあくまでも一部のため、その他微細な工事も行っております。
今回は自社の工事という事で、通常の施工とは少々異なる箇所もございますが、普段お見せしているよりも全体的な施工の様子を見せられたのではないか、と感じております。
今回記事や、過去記事をご覧になり、「こういう工事には対応できるのか」と言ったご相談や、お見積りなどは大歓迎です。
全体的な工程や、部分的な工程もご対応可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
最後に
当社はお見積りから施工完了までの工程を全て自社で行っております。
お客様に「少しでも価格を安く、品質が高くて良いもの」を提供しております。
工事の費用は業者により大きく異なる事が多いため、相見積もりを推奨させていただいております。
弊社の見積りも他社との比較し、是非ご検討ください。
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今回は、
クロス工事についてざっくりとご紹介
させていただきます。
この記事では大まかに、
「クロスそのものの特徴について」と、
「クロス工事とはどんなものなのか」を
広く浅くお話させていただきます。
メジャーな内装仕上げ材であるため、馴染みのある方も多いかとは存じますが、ご興味がございましたら最後までご覧いただければ幸いです。
クロスとは
「クロス」という言葉そのものの意味は、「織物、布地」を指しますが、内装仕上げ材として、日本語に訳すのであれば「壁紙」という言葉が、皆様にとって最も一般的なのではないでしょうか。
壁紙と言いますが、天井仕上げにも使用することができます。
安価に生産できる内装仕上げ材として現在最も普及していますが、紙が普及するにつれクロス仕上げも増えていったという経緯があります。
現在では紙の他、化学繊維などの繊維系素材や、塩化ビニール樹脂系素材など、様々な素材のものがあり、
要望に応じて、また施工箇所の環境に応じてそれぞれ用いられております。
なぜクロス仕上げは普及しているのか? クロスの特徴
なぜクロス仕上げが普及しているのか、その理由を推察するに、日本においては昭和の東京オリンピックにてホテル建設ラッシュが起こった際、急激に普及されることとなったようです。
クロスの特徴として、
- ●大量生産が可能である(=コストが安く済む)
- ●左官仕上げや塗装仕上げと比べ、工期が短く済む(=コストが安く済む)
- ●種類が非常に豊富である
- ●手入れが楽
- ●現在では様々な機能性を持たせた商品も多く存在する
などの点が挙げられ、総合的観点から見て、日本が集合住宅が多い点も合わさり最も普及しているという事が頷けます。
コストの面はもちろん、印刷技術が年々革新しているため、木目調や大理石調など、高級感のある仕上がりも手軽に得やすい点などは、クロスならではのメリットと言えるでしょう。
一方でデメリットもご紹介させていただきます。
- ビニール樹脂クロスの場合、一定の耐水性があるが、透湿性・調湿性が低い
- 壁に素材を貼り付ける仕上げのため、経年劣化や施工不良により継目や開口箇所などからクロスが浮いてきてしまったり、剥がれが生じる場合がある
- 商品が非常に多く、同系色で汎用的な商品も多いため、仕上がりイメージが想像しにくい
- 種類は豊富であるが、本格的な素材を使った仕上げと比べると遜色がないとは言えない
どうしても素材の性質上逃れられないデメリットが生じてしまいますが、施工する箇所により異素材のクロスを採用することで、ある程度カバーすることが可能でしょう。
2.のデメリットにつきましては、確かな技術を持つ職人のいる会社や、アフターフォローのしっかりしている業者に依頼することで解決できる確率が上がります。
3.のデメリットについては難しいですが、できるだけ広範囲のサンプルを業者に依頼し、実際に施工する予定の箇所に貼ることを想定して置いてもらい、実際に施工する環境に近い状態で確認することが大切です。
サンプルと実物が異なって見える原因として、施工される箇所の照明の当たり具合によるものが多いです。
そのため、施工業者に依頼し、その場で貼り付けイメージをしっかり確認をすることが重要です。
そして、4.のデメリットについてはやはり仕方のない事で、こだわりを施工業者に伝えイメージを確認していくことが大切かと思われます。
クロス工事の流れについて
ここからは、クロスの工事そのものについて、ざっくりと流れをご紹介させていただきます。
クロス工事の一連の流れは以下の通りです。
- (軽量鉄骨下地、ボードの施工)
- パテ処理作業
- ケレン清掃
- クロスの貼り付け施工
1.(軽量鉄骨下地、ボードの施工)
まず、クロスを貼るためにはボード材がなければなりません。
そして、ボード材を貼るためには下地を組む必要があります。
軽量鉄骨工事、ボード工事が完了した段階で、クロスを貼るための下準備に入ります。
それが、パテ塗り作業の工程です。
2.パテ処理作業
上の写真を見ていただくと、ボード材の継ぎ目やビス(ねじ)を打ち込んだ箇所には凹みがあり、そのままクロスを貼り付けてしまうとシワや浮きの原因となってしまいます。
これをパテという粘土のようなものを盛り込み、平らにしていきます。
パテは粉の状態で管理され、現場で水で練り込み、「パテベラ」(ヘラとは、材料を薄く引き伸ばしたりする道具。トップ画像中央付近)にて薄く引き伸ばしていきます。
こちらのパテは凹凸や、ムラになるのを防ぐため2回、または3回に分けて盛られます。
こうして、パッと見る限りではボード材同士や、ビスを打ち込んだ箇所の凹凸が無くなるようパテを盛り込んでいきます。
3.ケレン清掃(ケレンがけ)
ケレン清掃(ケレンがけ)とは、建築用語として様々な箇所にて使用される言葉です。
元々は綺麗にする意味合いの「クリーン」が訛り、ケレンと呼ばれるようになったと言われていますが、現在では総じて「下地処理」の意味合いで使われます。
クロス工事においては、パテ処理作業まで完了した状態にて、パテをサンドペーパー(紙ヤスリ)にてやすりがけし、滑らかで平らな状態を作り出すことをケレン清掃(ケレンがけ)と呼びます。
サンドペーパーでやすりがけを行った後は表面に削られたパテ剤が残っているので、ブラシでしっかりと汚れを落としていきます。
ここまで完了し、いよいよ次はクロスを貼り付けていきます。
4.クロスの貼り付け施工
クロスの施工には専用の糊付け機にて、クロスに糊を付けていきます。
DIY用など、狭い範囲や、初心者向けのクロスであれば既に接着剤が付いている商品もありますが、業者が施工するものでは、ほとんど糊は後付けとなっております。
準備が完了したらいよいよクロスを貼り付けていきます。
クロス材は、1枚がロール状にすべて繋がっておりますがそのままでは貼りにくいため、糊付け機にてカットし、貼り付けていきます。
模様が連続している一般的なクロスであれば、「重ね貼り」という「クロスの一部を重ねて貼りつけ、余計な空気を抜いた後重なり部分を切り落とす」貼り方が一般的です。
素材により伸びやすさや空気の入り方などが異なるため、職人の腕が求められる工程の1つと言えます。
なお、しわができるのを防いだり、空気が入らないようにするためにヘラや撫でブラシ、ローラーを使って伸ばしていきます。
縦向きに徐々に貼っていき、施工範囲に全て貼り終えたら完了となります。
完了後、クロスの端材や糊付け機などの清掃、片づけを行い、引き渡しまたは次の工程へ引継ぎし、完全終了となります。
まとめ
以上、クロス工事についてざっくりとご紹介 というテーマで、
クロスそのものについて、また工事のざっくりとした流れをお話させていただきました。
- ●クロスとは内装工事における仕上げの一種で、天井や壁に貼り付けられるシートである
- ●様々な機能性、色、デザインがあるため、現在最も普及している仕上げである
- ●貼り付けたボード材にパテ処理、ケレン清掃を行い、表面を滑らかで平坦にした後クロスを貼り付けていく
弊社では軽量鉄骨下地・ボード工事を伴うクロス工事や、クロス以外の塗装仕上げなども請け負わせていただいております。
「これくらいの規模の原状回復工事を考えているが、対応可能かどうか」
「クロス工事以外の作業も含め、全体的に相談したい」
など、全体的な工程や、部分的な工程もご対応可能ですので、
お見積り、ご相談はお気軽にお申し付けください。
最後に
当社では、お客様に「少しでも価格を安く、品質が高くて良いもの」を提供しております。
遠慮なく複数の業者様と比べていただき、相見積もりも歓迎いたします。
「工事費用はどれくらいかかるのか。」
「この部分はどのように工事をするのか。」
など、ご相談・お問い合わせはお気軽にどうぞ!
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